割れた器を捨てずに直す!サステナブルな「金継ぎ風」修復

割れてしまったお皿や器。気に入ったものであるほど悲しいですよね。

捨てずに「金継ぎ」で甦らせる、という方法があるものの、
金継ぎは塗って数日乾かす、という作業を繰り返すため修復に手間と時間がかかり、
食器の場合、修復素材には純金粉を用いるため、プロに依頼するとどうしても高価です。

そこまでは・・・と気が引けて処分してしまう、という方も多いのでは。

そこで今回は、接着剤などを用いて材料費を抑え、
短時間でできる「金継ぎ風」の直し方についてご紹介します!

今回は簡易版のため、口や食べ物が触れない箇所(マグカップの持ち手など)、
花器、または観賞用の器を対象にしたご紹介です。

食器の修復には、安全性を考慮し「本漆」を使用した本来の金継ぎで行うのが安心です。

材料

  • 陶磁器用の接着剤
    ※花器の場合は、「食品衛生法」に適した接着剤がおすすめ
  • 陶磁器用水性アクリル絵具(ゴールド)
    ※人体に無害であり、安全性が認められたAPマーク取得の絵具がおすすめ
  • ウエス(古布)
  • オーブン

修復の手順

  1. 接着する。
    割れた箇所やひびが入った箇所に接着剤を塗り、固定するまで15分程度置く。
    仕上がりに影響するため、接着剤のはみ出しがないかチェックする。
    はみ出た箇所はウエスなどで拭き取り、24時間乾かす。

  2. 修復箇所に、陶磁器用のゴールド絵具で塗る。
    割れやひび部分をなぞりながら、インクだまりのような
    「玉」をつけてアクセントにしても◎。
    はみ出た箇所は、水を含ませたウエスで拭き取る。
    完成したら、5日程度自然乾燥で完全に乾かす。
    ※絵具はその状態で硬化するため、
    盛り上がりが気になるようであれば、極力薄く塗る。

  3. 修復した器がオーブンOKの場合、絵具を定着させるためにオーブンで焼成する。
    オーブン不可の器の場合は、2の工程で完成。
    150°、35分、予熱なしに設定し、器をオーブン庫内に入れる。
    完了したら、器が冷めるまで1~2時間オーブン庫内に置いておく。
    温度が高いままオーブンを開けると、
    急激な温度変化で器が割れてしまう場合があるため注意を。
    器が冷めたら完成。

正式な金継ぎではありませんが、気に入っていた器を直せたら嬉しいですよね。
修復して使うことは時代性にも合うため、趣味と実益を兼ねて本式の「金継ぎ」を
始めるのもおすすめです。

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Life on Productsオフィシャルストア店長

断捨離と模様替えが趣味の「Life on Products」の店長です。 ちょっぴり参考になる暮らしの工夫と、「その発想はなかった」「こんな商品が欲しかった」と驚かれる魅力的な製品で、お客様の暮らしを愉しくイロドルご提案をいたします。